ジャンフェスやその他の長い日記




そんなわけで久しぶりに長い日記を書いてみようかと思いましてね

サイトの日記をご覧になった事のある方はご存知かと思いますが普段のわたくし

の日記は無駄に長い事で有名なんですよ


もう普段の長さと言ったら大変なモノでどんくらい長いかっつうとなんだろうホ

ラ、アレだ、普段のmixi日記の長さをaikoの曲のタイトルくらいとするならばサ

イトの日記は全盛期の大黒マキのタイトルくらい長い、「ちょっと待ってよ!」っ

てくらい長い


そんなわけで突然本題に入るわけですが僕が毎日駅に向かう途中の道に一見だれ

も使わないような自動販売機がポツン、とおいてあります


一番最初に置いてあるのに気付いたのが学生の頃ですから余裕で10年近くは置い

てあるのだと思います


そしてその自動販売機、不思議なことに僕が見てる前で他の人が買っているのを

一度も見たことがないのですよ


僕はソイツが可哀想になってしまいある日なんとなく朝の通学中にコーヒーを買

ってみました


するとどうでしょうその日たまたま発表のあった試験には合格するわ、昼によっ

たコンビニではよく分からんグッズに当選するわ、その時なんとなく仲の良かっ

た森さん(仮名)と二人で遊びに行く事になるわでシアワセてんやわんやでした


となると当然のように次の日も同じような行動をしたくなるじゃないですか

普段は圧倒的な無神論者で神をも池○大×をもネタにしてしまう僕とは言え一人

の小さな夢一杯ティキンBOYですからね


しかしそんな旨い話はそうそう無いものでそれからは特に大きな変動は無く、森

さんとも特に「恥ずかしいから一緒にカレカノの単行本を買いに行って!」と言っ

てやんわりと断られるくらいのエキセントリックなドリームもなく学生時代は過

ぎて行くわけです


そんなこんなで時はたち、数年後の2002年

この年はみなさんも記憶に新しいであろうサッカーW杯が日本で行われた年でして

ちょうど仕事を辞め、のほほんとしていた僕は毎日毎日金欠に喘いでおりました


ていうか仕事を辞めたのはW杯をナマで見るためでしてね

そもそも海外の名だたるサッカープレイヤーの妙技が目の前で見れるなんて死ぬまで

無いかもしれませんでしたので


そんな今で言うまさにNEETな生活をしていた僕にある日突然電話が掛かってきました

その電話の相手がさっき出てきた森さん(仮名)だったらまさにナウロマンティックな

物語なのですが世の中そう甘くはありません


その相手とは高校時代、微妙に友達の友達的なつきあいだったN君でした

番号も教えた覚えがなかったのに掛かってきたのもびっくりだったのですがその後彼が

言ってきた言葉が非常に衝撃的でして


「おっちぃ、サッカー好きか?」


なんかどっかの死亡フラグが立ったキャプテンが最後主人公に言い残した遺言のように

重みのある言葉ですが飢えていた僕はそれに飛びつきましてね

まずは話を聞こうと近所にあるファミレスで会う事になったんですよ


そもそも東京に住んでいるはずのソイツが横浜くんだりまでわざわざ来てくれる事に

疑念を抱くべきだったのですがチケットをくれるという大きなエサをぶらさげられた

僕にそんな冷静な判断ができるはずもありません


その日は僕の大好きなスペインと日本との共同開催の国である韓国との歴史的な一戦

だったのですがそれもブッチして早速会合を開きました


しかし話をしてみるとどうも彼がおかしいのですよ

なんか分厚いカタログみたいのを持ってきて「これは全て自然食品から作られた〜」

とか「この人は○○社長といってディストロビューションがどうのこうの〜」

とか言い出しまして


ここで僕はハハン、と来ましてね「学生時代のそれほど仲の良くない友達」&

「ファミレスで話し合い」&「相手の好きなモノをあげると言っての誘い出し」

ここまで来たらもうアレしかない、そうマルチ商法です


聞いた話によるとこれに手を出してしまう人というのはNEET、主婦、老人など

人と接する事の少ない、いわゆる世間知らずの人が多いのだとか


目の前にいる彼もまあ多少の苦労はしているとはいえ高校時代は生粋のダメンズ

一緒にやった合コンで場の空気を読めず、一人エレカシを涙ながらに熱唱する

とてつもない凍てつく波動を発しちゃった経験を持つ猛者です


ここで僕は一つの間違いを犯します

その間違いとは今だったら「まあそういう人もいるんだな、ここは彼を立ち直らせて

高校時代それほどでもなかった友情を今からでも育んで行こうかな」などと大人の

対応をするかしないかはその時の気分によりけりなのですが当時まだ若かった僕は


「こいつはキチガ○だ」


と反射的に思ってしまったんですよ

そしてよせばいいのにその言葉をもうちょっとオブラートに包んで


「君はキチ○イじゃないか?」


って感じに言ってしまったんですね

しかしその後の彼の表情がいまだに忘れられないほど印象的なんです



僕にアムウ○イの全てを否定された彼は「キチガイにはなにを言っても無駄だ・・」

って顔で僕を睨んできたんですよ



分かりますか?この唖然、呆然、レディーボーデンな感覚が・・・

こいつはキチガイじゃないのか?と思っている相手に思いっきりキチガイを見る目で

自分を見られるんですよ


しかもどう考えても理論上僕の言っていることの方が正しいのに・・・


そりゃたしかに世の中理論だけじゃ通用しない事もありますよ

今日行ったジャンフェスなんかも僕とゆにこさんとか一緒に回る予定だったのに

合流したの15時過ぎですからね


僕が遅れて行った上にお互いがお互いの好きなモノばっか見てるモンでまったく

行動が噛み合っていないのです


しかしながらジャンフェスの終わった後の僕らは満面の笑みでした


それは僕が生まれて初めてのナマがうちを見れた事、ゆにこさんがどこまで言って

いいのか分からないあの人と握手までした事


お互いがお互いの話を聞かずに自分の萌え話ばかり語って全く噛み合っていない会話


帰りにはお互いの萌えキャラ相手のとてもここでは言えない様なキッツイプレイ内容


その全ては理論的には間違っているのだろうけれどそれなくしては今日の楽しい

ひと時はありえなかったのだろうと思います


結局なにが言いたいかというとさっきからキチガイキチガイ言っているけど一番の

キチガイは電車の中での僕らだったなあ、というお話でした


ゆにこさんありがとうございました!