ネットの上のぺペン師
ここ数年の僕の評判はひどいもんでしてね
「日記の文面が詐欺師みたいですね」
「会話がいつも適当ですよね」
「このギザしょたこん野郎!!」
「職業は変態ですか?」
等々どえらい有り様なんですよ
しかしこれは間違いでして、確かに僕は適当で変態でショタコンではありますが
詐欺師ではありません だって金もらってないし
なのでこのような事実無根の誹謗中傷には絶対負けない強い大人ではありますが
世の中上には上がいるものでして
僕の元会社の同僚でKというのがいるのですが、こいつがダメ人間もダメ人間、
ダメの世界選手権とかあったらぶっちぎりでワールドチャンピオンじゃねえか、
ってほどのダメっぷりなんですよ
忘れもしない2005年の暮れ、夜中の二時ごろ突然彼からのメールがあったのですが
それを見た僕はビックリして腰を抜かしそうになりました
「キャバクラ代が払えない 金を貸してくれ」
実はこの日、居酒屋で忘年会だった僕らはグデングデンになった彼をその辺に放置、
全員がチリヂリになって帰るというまあ確かにひどい事をしでかしていたのですが
時間が経って我に返った彼は突然一人ぼっちになった現状に被害妄想を起こし、
「あいつらは俺を置き去りにしてみんなでカラオケに行ったに違いない」
と一人ワナワナ震えていたそうなのです
そこで寂しくなった彼はそのまま忘年会をやった場所から歩いて数分の所にある
キャバクラに 一 人 で 入ったのだとか
まー彼が一人でキャバクラ入ろーがどーしよーが知ったこっちゃないんですが
(僕は行った事ありません)途中突然お金が足りない事に気づいたようで、
仕方なくカラオケに行った(はずの)我々に助けを求め連絡してきたのだとか
しかしすでにぶっちぎりで家に帰っている我々ですから当然みんな知らんぷり、
僕も安眠を邪魔された怒りで金なんか貸す気にもなりません
それでも「電話出るまで何度でも掛けます」というこいつストーカーじゃねえの?
って感じのトチ狂ったメールまで来てしまいどうも始末に終えません
そこで一計を案じた僕は、一時話題になった某国の人質首切り画像をメールに添付、
ファイル名を「kouza.jpg」とリネームして
「添付ファイルに僕の口座番号を書いといたから!早速金を下ろすんだ!」
というような文面で彼にメールしてあげました
その後30分くらい音沙汰が無かったので恐怖のあまりおしっこちびったかなと思い
「分かったか!金は汗水垂らして稼ぐもんなんだよ!」
と追撃のメールを出し、携帯の電源を切って就寝しました
そして次の朝、そんな事すっかり忘れて携帯の電源を入れると
「お前の口癖は”空から金が振ってこないかな〜”じゃねえかあああああ!!!!」
という断末魔の叫びのようなメールが入っていました (確かにその通りなんですが)
まあ後日聞いた話によるとこの電話は酔って自作自演した彼の狂言だったようです
ていうか僕も薄々気づいてましたけどね
結局何が言いたいかというと詐欺師というのはこういうヤツの事を言うんですよプンプン、
というお話でした